召喚
RECをしようと決めて、好きなアーティストの曲を改めて聴くと、また発見があったりする。ソロアーティストの楽曲を聴いていると、
「弾き語りだけの音源てほとんど無いな…」という、今さら簡単なことに気付く。弾き語りだけのデータを持っているとすれば、うちにあるのはJohn Fruscianteくらいか?
うーん…。
今の自分のやり方で進むと、所詮これは少しクオリティが高めのデモにしかならないのではないか、と思った。
嶋「一曲くらいはリズムが入った曲があった方がいいですよね。弾き語りだけで4曲は、聴く方もしんどいかもしれないですよね。」
自「このスタジオでドラムを録ることは不可能なん?」
嶋「全然やってみてもいいですけど、レコーディングスタジオじゃないんで、期待に応えられるかは、正直微妙ですね。」
嶋「でも一回やってみます?」
自「迷惑じゃなければ是非」
嶋「よかったら、谷ゲ(DAMBOドラム)呼んでみません?それなら僕も気使わないでできそうなんで。」
自「こんなことに彼を呼んでいいなら是非」
ここからが早かった。快く引き受けてくれた谷ちゃんと嶋ちゃんでスケジュールを調整し、スタジオをおさえた。たかが自分の曲のためにグループLINEで、BPMや小節、拍子のこと、当日の録り方など、いろんな会話が繰り広げられた。その時自分は家族で高知旅行に行っていて、話についていっていなかったりした。波に乗ると、自然と物事が進んでいったりもするのかもしれない。
同僚の後輩にあたるヅッキャン(こんな呼び方はしていない)という、バイオリン弾きにも依頼すると、「やりましょう」と二つ返事で引き受けてくれた。バイオリンは後日RECすることにした。
自分の頭の中にも色んなイメージ、アイディアが溢れ出てきた。
こんなつもりじゃなかったけど、大掛かりになってきた。
p.s.バリオリン弾きは名前に「ツ」が付くのでここではヅッキャンとした(一応伏せておく)。地元の友達の友達のあだ名から借りてきた。当時その彼は学ランにリーゼントという風貌で高校に通っていた。彼の本当の名前は知らない。
ヴィンス