かもしれない
ソロ活動を、音楽活動をそれなりにまたきちんとやっていこうと思ったのは、ある人に会ったことが強く影響してる(ここでいう「それなり」というのは、自分には仕事も家もあるから、決して無理はしないということ)。
それはzirconiumというバンドのシュンさん。この方には今年の春に初めてお会いした。シュンさん企画のイベントにlostage五味さんが出演していて、面白そうと思い予定に入れていたのに、直前になって気付いたのが、
「その日職場の歓送迎会じゃん!」
二次会も結局抜けることができず、23時を回ってから終演後のHARDRAINに駆けつけた。ふらふらベロベロの状態でたどり着き、五味さんには「大丈夫?薬やってんの?」とか言われながらも2人にデモ音源を手渡した。そんな夜があった。
それからシュンさんに「おもしろいね」と連絡をもらい、今度飲みに行ってみようという珍しい流れになった。
自「なんで誘ってくれたんですか?」
シ「君があの時恥かいてたからかな」
自「…??」
戸惑いもしたけど、長く続けている先輩の言葉は重くのしかかった。その中でも頭に焼き付いているのが、
「チケット代を客に損させたらあかんよね」
当たり前なんだけど、ですよね!と改めて思った。どんなライブでも来てくれていた人が、
「これなら家でテレビ見てた方がよかった」
「誘われてた飲み会行っておけばよかった」
そんなこと思わせてしまっていたらそりゃダメだ。今は下手くそでも、いつも本気で臨もうという気になれた。
「リスナーには丁寧に」
こんなことも言っていた。やっぱりやるからには責任があり、反応してくれる人には返すものがないと失礼でしょう、ということ。これはつい最近、嶋ちゃんも同じようなことを言っていた。
嶋「ヴィンスのyoutube動画、この短期間で結構再生されてますね。もしかしたらこの中に20人くらいは音源を期待して、リンクたどってた人もいたかもしれないですよね。」
もちろん、そんな人いなかったかもしれない。
でも「かもしれない」って結構忘れちゃいけない。
かもしれない。
ヴィンス
p.s.前回のALL SITTINGに、雨市の金丸さんを呼ぼうと思ったのは、実はシュンさんが話題にあげたから。